ドイツのオークション結果からダカット人気を考える
2016.4.18ドイツのオークションでかなり優良なコインが出品されていました。
1ダカットはわずか3グラムくらいの金貨です。しかもすべてが無鑑定コインです。
最高価格が、3,720万円でした。
弊社所有のダカット、2ダカットは本当にお買い得なお値段だと思います。
欧州で開催されるオークションはまだまだ無鑑定コインが多いです。
鑑定会社はアメリカなので、欧州コイン自体が鑑定に出されるケースはまだ
少ないです。
理由としては、鑑定期間が50日程度かかり、オークション出品から換金まで考えると
8~10か月の日数を見なければならないからです。
ドイツのコインは、とても種類が多く、ワールドコインブック(電話帳のような厚さ)の半分近くは
ドイツコインです。
中でも大型ダカットは人気です。
5ダカットでも、500万円くらいは多いですし、10ダカットですと、2~3年前は900万円くらい
でしたが、今では下記のコインのように、2,000~3,000万円のものも出始めてきました。
無鑑定のコインだと、コインを扱うディーラーは価格設定がしやすいですし、履歴も
追われません。また、入手後にすぐに販売することができます。
この大型ダカットに関しては、この無鑑定コインしか入手する方法はなく、それも
仕方ないと言えるでしょう。
裸のコインは、持って触ることができるという最も大きなメリットが
あります。
これは、コレクターに取ってはたまらないことだと思います。
鑑定済のコインしか販売していない私ですが、たまにスラブケースを割って出したい
衝動に駆られます。
SIXBIDというサイトで各国のオークションを確認することが
出来ます。
大型ダカットは、滅多に出てこないので、このようなオークションサイトを
チェックして、網を張るしかありません。
注意しなければいけないのは、かなりの落札額になるので、入札価格の上限を
大きくしなければいけないこと、デポジットでいくらか預ける必要があるなど
ルールがあります。
このあたりは、練習するしかないので、本命コインが出てくる前に、
中堅コインで購入の練習をするのがいいと思います。
秘書代行会社などできちんと英訳(ドイツ語訳)して貰い
きっちりと準備するのがいいですね。
ここからは、私がチェックしていた一部のダカット金貨です。
人気の絵柄が多いですね。
正直日本のオークションだと、このような綺麗なものは少ない
印象です。
10年規模で保持すれば、900万円が2,000~3,000万円のような値上がり
が見込めるでしょう。
今回は、ドイツのダカットに触れましたが、他の国のコインでも
まだマークが少ないコインもあり、いかに安い時にいいものを
保持し、値上がりを待つかがアンティークコイン投資の神髄とも言えます
とはいえ、忙しい方向けには、富裕層向けのオーダーメイド注文を
ご利用されるのが得策です。
以下の価格はオークションでの結果です。
1660年レオポルド1世 1ダカット金貨
落札 16,800ユーロ(手数料込)208万円
1664年レオポルド1世 1ダカット金貨
落札 25,200ユーロ(手数料込)312万円
1674年レオポルド1世 2ダカット金貨
落札 36,000ユーロ(手数料込)446万円
こちらは2ダカット(6.91グラム)
1603年ルドルフ2世 5ダカット金貨
落札 190,000ユーロ(手数料込)2,827万円
こちらは5ダカット(17.38グラム)
すでに恐ろしい価格です(汗)
1645年フェルディナンド3世 10ダカット金貨
落札 102,000ユーロ(手数料込)1,265万円
こちらは10ダカット(34.5グラム)
これはお買い得でしたね。
正直、これを購入した人は
とてもお買い得で二度と手放さないと思います。
1676年レオポルド1世 10ダカット金貨
落札 114,000ユーロ(手数料込)1,413万円
こちらは10ダカット(34.5グラム)
これもお買い得でしたね。
ちょっとクリーニングのような気もしますが、
それでも立派な出来です。
1713年カール6世 5ダカット金貨
落札 120,000ユーロ(手数料込)1,488万円
こちらは5ダカット(17.28グラム)
1486年大公ジギスムント 7ダカット金貨
落札 300,000ユーロ(手数料込)3,720万円
こちらは7ダカット(24.18グラム)
まだまだお買い得なダカット金貨はこちらから
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