【レア度2-R2】アンティークコイン 1882年 イタリア ローマ ウンベルト1世 100リラ金貨 NGC-AU58

ゴールドコイン

【レア度2-R2】アンティークコイン 1882年 イタリア ローマ ウンベルト1世 100リラ金貨 NGC-AU58

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

発行年:1882年

発行国:イタリア(ローマ)

 

 

 

 

 

 

 

 

鑑定機関:NGC(Numismatic Guaranty Corporation)鑑定枚数18枚

グレード:AU58(トップ3グレード

 

 

 

 

 

 

 

 

重量:32.25グラム

直径:35ミリ

品位:90.0%金


■ Mont(Montenegro). 2でR2判定の希少金貨

 

 

 

 

Mont. 2とは、Ettore Montenegro (エットレ・モンテネグロ) 氏によるイタリアのコインカタログ「Montenegro」を指しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

Montenegroカタログは、イタリアのコイン収集家にとって非常に重要な参考書であり、イタリアのコインの分類や希少性(Rarity)を示す際に広く用いられています。

 

 

 

 

 

 

 

 

記載されている「R2」は、そのコインの希少度を示しており、非常に珍しいことを意味します。


■ 皇帝の横顔と国家の紋章

 

 

 

 

表面には、気品と威厳を湛えたウンベルト1世の横顔。

裏面には、堂々たるイタリア王国の紋章が彫刻されています。

王冠、盾、そして十字架――これら全てが、19世紀ヨーロッパの王政とナショナル・プライドを凝縮した意匠であり、現代のコインには到底見られない“力強さ”を宿しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

美術品としての完成度も群を抜いており、美術館レベルの一級資料としても価値を持つ本品は、単なる投資対象ではなく、「所有する芸術」としての輝きも放ちます。


■ 【NGC AU58】― 鑑定済 × トップ水準の保存状態

 

 

 

 

本品は、世界最大級の鑑定機関NGCにてAU58(About Uncirculated)と評価されております。

 

 

 

 

 

 

 

 

これは、流通による僅かな摩耗のみが認められる、未使用に限りなく近い状態を示します。

流通品でありながら、美しい光沢と細部のシャープなディテールが残されている点は、このコインがどれほど丁寧に保管されてきたかを雄弁に物語ります。

「R2」クラスの希少性に加え、AU58という評価は、コレクターのみならず長期保有型の資産家にとっても圧倒的な信頼感を与える条件となっています。


■ 「実物資産としての金貨」+「歴史的プレミアム」

 

 

 

 

現在、世界の富裕層が実物資産への回帰を進める中で、最も注目されているのが「希少性の高い歴史的金貨」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

単なる地金価格に依存せず、歴史的意義・芸術性・希少性の3点によって価値が支えられているため、インフレや通貨危機に強い安定資産として人気が集中しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

なかでも本品のように、

・国家による限定発行

・現存数が限られる(1,229枚)

・国王肖像+国家紋章という公式な意匠

・国際鑑定済みスラブ入り

 

 

 

 

 

 

 

 

…という要素を兼ね備えたコインは、世界市場でも“争奪戦”の様相を呈しており、将来的な価格上昇を見込む声も多数寄せられています。


■ ウンベルト1世とは?

 

 

 

 

ウンベルト1世(Umberto I, 1844年3月14日 – 1900年7月29日)は、イタリア王国の第2代国王であり、サヴォイア家出身の王族です。

彼は父ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世の後を継ぎ、1878年から暗殺される1900年までイタリア王として君臨しました。


● 歴史的背景と治世の特徴

 

 

 

 

ウンベルト1世の治世は、統一イタリアの建国期から国家安定期に移行する過渡期にあたります。

 

 

 

 

 

 

 

 

彼の時代には以下のような重要な出来事が起きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

1.帝国主義への傾倒

 

 

 

 

ウンベルト1世は、国際的な地位を高めるためにアフリカ(エリトリア、ソマリア)での植民地政策を積極的に進めました。

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、1896年の「アドワの戦い」ではイタリア軍がエチオピアに敗れ、大きな衝撃を受けます。

 

 

 

 

2.国内の社会不安と労働運動の台頭

 

 

 

 

 

 

 

 

19世紀末のイタリアでは貧困や失業が深刻化し、社会主義や無政府主義が広がっていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

ウンベルト1世は労働運動を強硬に弾圧し、反王政感情を悪化させる結果となります。

 

 

 

 

3.国王暗殺

 

 

 

 

 

 

 

 

彼の強権的な姿勢に反発した無政府主義者ガエターノ・ブレーシが、1900年モンツァで国王を暗殺しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

この事件はイタリア国内外に大きな衝撃を与えました。


● 文化・象徴としてのウンベルト1世

 

 

 

 

ウンベルト1世は愛国心と保守主義の象徴として、イタリア王室を支える存在でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

彼の肖像は多くの記念メダルや紙幣、金貨に刻まれており、1882年の「100リラ金貨」はまさにその象徴的存在です。

 

 

 

 

 

 

 

 

また、王妃マルゲリータとの間に生まれた子・ヴィットーリオ・エマヌエーレ3世は、第一次世界大戦を経てイタリア王国の最終局面を担うことになり、ウンベルト1世の王統は近代イタリアの激動と密接に結びついています。


■ 死後の評価と遺産

 

 

 

 

今日では、ウンベルト1世の評価は二分される傾向にあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

・肯定的評価:近代イタリア王制の礎を築いた国王としての政治的功績

・否定的評価:労働者や民衆への冷淡な政策、帝国主義的野心の失敗

 

 

 

 

 

 

 

 

それでもなお、彼の名前は通りや広場、建築物に残されており、「ウンベルト」と名づけられたピザ(ピッツァ・マルゲリータ)や様式建築にもその名残が見られるほど、イタリア文化に深く根付いた存在です。

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