【One of First 150 Struck】グレートブリテン 2017年 エリザベスII世 ソブリン200周年記念 1ソブリン プルーフ金貨 NGC-PF70 UCAM
【商品仕様データ】
発行国： 英国（ロイヤルミント）
発行年： 2017年
額面： 1ソブリン
重量： 7.98g
品位：.9167 (22金)
直径： 22.05mm
表面デザイン： ベネデット・ピストルッチによる聖ジョージと竜（1817年オリジナル・リマスター）
裏面デザイン： ジョディ・クラーク
グレード： NGC PF70 Ultra Cameo
特別指定： One of First 150 Struck（初期鋳造150枚）
1.1817-2017 「ガーター」の帰還
このコインが伝説と呼ばれる理由は、そのデザインにあります。
1817年、ナポレオン戦争後の混乱から英国経済を救うために実施された「大改鋳（Great Recoinage）」。
この時、現代ソブリン金貨の歴史が幕を開けました。
天才彫刻家ベネデット・ピストルッチが描いた「聖ジョージと竜」は、瞬く間に大英帝国の繁栄の象徴となりました。
当初の1817年版には、聖ジョージを囲むように「ガーター勲章」のベルトが描かれていました。
そしてそのベルトには、Honi soit qui mal y pense（思い邪なる者に災いあれ）というフランス語のモットーが刻まれていました。
しかし、1820年以降、このガーターデザインは姿を消し、以来約200年間、ソブリン金貨の裏面から完全に失われていたのです。
2017年、ソブリン誕生200周年を記念して、ロイヤルミントはこの伝説の「ガーターデザイン」を完全復活させました。
・折れた槍：現代の剣を持つデザインとは異なり、1817年オリジナル同様、折れた槍で竜を討つ姿。
・ガーターベルト：カメオ（浮き彫り）効果を極限まで高める、美しい円環状の縁取り。
この「2017年プルーフ」は、単なる復刻ではありません。
19世紀の芸術性と21世紀の最新打刻技術が融合した、最初で最後の「ハイブリッド・マスターピース」なのです。
エリザベス2世の治世において、このガーターデザインが採用されたのは2017年のみ。
この「単年度発行（One-Year Type）」という事実は、将来的な価格高騰を約束する強力なファンダメンタルズとなります。
2.なぜ「One of First 150 Struck」なのか？
NGCによる鑑定済みコインの中でも、この個体に付与された「One of First 150 Struck」というラベルは、決定的な価値の差を生み出します。
これは単なる番号ではありません。
「品質の証明」です。
【「初打ち」が意味する、究極の鮮度】
コインの製造において、金型（ダイ）は消耗品です。
何千枚、何万枚とプレスを繰り返すうちに、金型の微細な凹凸は徐々に摩耗し、彫刻の鋭さは失われていきます。
しかし、新しい金型がセットされ、最初に打たれた数百枚はどうでしょうか？
そこには、デザイナーが意図した通りの「最も鋭いディテール」と、鏡のように磨き上げられた「最も深いフィールド」が存在します。
これをEDS（Early Die State：初期金型状態）と呼びます。
「One of First 150 Struck」の指定を受けたこのコインは、ロイヤルミントの製造ラインから最初に生み出された150枚のうちの1枚であることが、厳格な管理プロセスによって証明されています。
それは、後の数千枚とは一線を画す、生まれたての輝きを永遠に封じ込めた個体なのです。
【PF70 Ultra Cameo：完全無欠の証明】
そして、このコインはNGCによってPF70と格付けされています。
「70」という数字は、貨幣グレードにおける頂点です。
5倍の拡大鏡を用いても、いかなる傷、ヘアライン、欠点も見当たらない。
製造された瞬間からカプセルに封入されるまで、人の手に触れることなく完璧な状態で保存された奇跡。
さらに「Ultra Cameo（ウルトラカメオ）」の称号は、肖像の「フロスト（つや消し）」部分と、背景の「ミラー（鏡面）」部分のコントラストが極限まで強いことを示します。
バトラーの彫刻的なデザインは、このウルトラカメオの対比によって、まるで浮き彫りのように劇的な視覚効果をもたらします。
「最初の150枚」という希少性。
「PF70」という完全性。
「完璧な状態（PF70）」 「特別な来歴（First 150）」 「唯一無二のデザイン（バトラー肖像）」 「歴史的な金高騰（資産性）」
これら全ての要素が交差する奇跡的な一点。
それが、2017年 エリザベスII世 ソブリン200周年記念 1ソブリン プルーフ金貨 “One of First 150 Struck” です。
このコインは、貴方のコレクションの中で、静かに、しかし力強く、その価値を語り続けることでしょう。
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