【ゲイリー・ホイットリー サイン入り】アメリカ 25ドル パラジウムイーグル 2020-W年 PCGS-SP70 ファーストデイオブイシュー
発行年:2020年
総発行枚数:10,000枚
発行:ウェストポイント造幣局(ミントマークW)
鑑定機関:PCGS社
グレード:SP70(トップグレード)です。
重量:31.120グラム
直径:34.036ミリ
品位:99.95%パラジウム
表面:アドルフ・A・ワインマンの有名な自由の翼 (Winged Liberty)のデザイン

裏面:アメリカ建築家協会(AIA)黄金勲章のデザイン
1. アメリカン・パラジウム・イーグルについて
【簡潔な歴史と永続的な意義】
アメリカ合衆国造幣局(U.S. Mint)が発行するパラジウム・イーグル・シリーズは、現代貨幣学において、歴史的デザインの再解釈と希少金属の融合を象徴する最高峰のプロダクトです。
その中でも、2020年にウェストポイント造幣局で製造された「2020-W $25 Uncirculated American Palladium Eagle」は、シリーズ初となるコレクター向けバーニッシュ仕上げを採用した重要な転換点となるコインです。
特に、プロフェッショナル・コイン・グレーディング・サービス(PCGS)によって最高評価であるSP70を付与され、「First Day of Issue(FDI:初日発行)」の認定、
さらには造幣局のアーティスティック・インフュージョン・プログラム(AIP)のデザイナーであるゲイリー・ホイットリー(Gary Whitley)の直筆サイン入りラベルが添えられた個体は、単なる貴金属投資の枠を超え、芸術的価値と供給の限定性が極限まで高められた希少個体として市場で認識されています。
【象徴的なデザイン:表(自由の翼 )と裏(AIA黄金勲章のエマージェンス)】
コインの表面に描かれた女性像は、しばしばローマ神話の神マーキュリーと混同されるが、実際には「自由」の象徴であるリバティが、翼のあるフリギア帽(Phrygian cap)を被っている姿です。
ワインマンは、この翼を「思考の自由」を象徴するものとしてデザインしました。
10セント硬貨という非常に小さなキャンバスで愛されたこのデザインが、34mmを超える1オンスのパラジウム貨に「ハイレリーフ(高浮き彫り)」で再現されたことにより、髪の毛の一筋一筋や羽の重なり、そしてリバティの意志の強い表情が、かつてないほどの解像度で表現されています 。
裏面は、ワインマンが1906年に制作し、1907年から授与が開始されたアメリカ建築家協会の黄金勲章に使用されたデザインが元になっています。
岩山に止まり、オリーブの枝を嘴と爪で掴む威厳ある鷲の姿が描かれています。
この鷲の造形は、アメリカのコインデザインの中でも最も力強く、かつ写実的なものの一つとして評価されています。
造幣局はこのコインを制作するにあたり、AIAが所有していたオリジナルの石膏模型から金型を作成しました。
これにより、100年以上前の芸術家の魂が、現代のパラジウムという金属の上に完璧な形で蘇ることとなりました。
2. ゲイリー・ホイットリーが与える影響
【AIPデザイナーとしての実績】
ホイットリーは、造幣局在籍中に合計16種類のコインや議会名誉黄金勲章のデザインに携わった経歴を持ちます。
彼の代表作には、2011年の「First Spouse(大統領配偶者)」1/2オンス金貨や、2012年の「America the Beautiful Quarters」シリーズなどがあります。
ホイットリーの芸術スタイルは、幼少期に祖母の油絵具に魅了されたことから始まり、広告、書籍、新聞、雑誌など多岐にわたる商業芸術の世界で培われたものです。
彼の作品は、ムハンマド・アリ・センターやアメリカ陸軍遺産センターなど、全米各地の博物館や歴史的拠点に展示されており、その芸術的評価は貨幣学の世界だけでなく、現代アート全般に及んでいます。
【署名入りラベルの市場における役割】
貨幣市場において、PCGSなどの第三者鑑定機関によって封入される「デザイナー直筆サイン入りラベル」は、そのコインの「来歴」と「真正性」を保証する究極の証左として機能します。
ホイットリーのサインが記されたラベルは、彼自身が関与した現代のアメリカ貨幣史に対する「承認の印」としての側面を持ち、収集家に対して強い心理的充足感を与えます。
特筆すべきは、ホイットリーが署名するラベルの枚数が極めて限定されていることです。
例えば、2013年のシルバー・イーグルにおいては、76,000枚以上のPCGS MS70鑑定品が存在する中で、ホイットリーが署名したラベルはわずか409枚に過ぎませんでした 。
2020-Wパラジウム・イーグルにおいても、FDI(初日発行)の認定を受け、かつホイットリーの署名がなされた個体は、10,000枚の発行枚数全体から見れば、数パーセントにも満たない「マイノリティの中のマイノリティ」であると言えるでしょう 。
4. まとめ
本パラジウム貨は、現代アメリカ貨幣における「希少性」「芸術性」「技術的完成度」の三要素が、完璧な調和を持って結実した稀有な個体です 。
アドルフ・A・ワインマンによる歴史的なデザインを、シリーズ初のアンサーキュレイテッド仕上げで再現した2020-W年モデルは、パラジウムという貴金属の物理的輝きに加え、10,000枚という極めて限られた発行数による希少価値を兼ね備えています。
これにPCGSによる最高鑑定SP70と初日発行の称号、そして造幣局の誇る才能あるデザイナー、ゲイリー・ホイットリーの直筆署名が加わることで、本貨はもはや通常の投資用コインの域を脱し、美術館級の貨幣コレクションとしての地位を確立しています。
将来的に、パラジウムの工業的価値と、ワインマンのデザインに対する学術的再評価が進むにつれ、この「完璧な個体」の価値はさらに強固なものとなることが予測されます。
収集家および投資家にとって、このコインを保有することは、現代アメリカ貨幣史の一つの頂点を手にすることと同義であり、長期的な資産形成と知的充足感の両面において、他に類を見ない機会を提供し続けるでしょう 。
発行年:2020年
総発行枚数:10,000枚
発行:ウェストポイント造幣局(ミントマークW)
鑑定機関:PCGS社
グレード:SP70(トップグレード)です。
重量:31.120グラム
直径:34.036ミリ
品位:99.95%パラジウム


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