【The Eternal Collection】オランダ 1620年 ヘルダーラント 1/2カヴァリエ・ドール金貨 NGC MS64+
1620年発行
NGC社鑑定済み6枚、MS64+は1枚でトップ2グレードです。
重量:4.92グラム
直径:29ミリ
品位:92.0%金
表面:武装騎士の肖像

カヴァリエ・ドールの表面には、右向きに突進する馬に乗った武装騎士が描かれている。
騎士は右手に剣を振りかざしており、これは共和国の防衛能力と、スペインからの自立を勝ち取ろうとする不屈の精神を象徴している。
馬の下には、王冠を戴いたヘルデルラント州の紋章が配置されており、州の独自性と権威を示している 。
表面のラテン語銘文:MO · AVR · PRO · CONFOE · BEL · GEL ✤
これは Moneta aurea provinciarum confoederatarum Belgicarum Gelriae の略であり、「オランダ連邦州ヘルダーラントの金貨」を意味する 。

裏面:連邦共和国の紋章(オランダのライオン)を擁する大きな王冠付き盾

裏面には、連邦共和国の紋章(オランダのライオン)を擁する大きな王冠付き盾が描かれ、周囲には CONCORDIA RES PARVAE CRESCVNT という銘文が刻まれている。
これは「団結によって小さなものは成長する」という共和国のスローガンであり、七州の協力がその繁栄の源泉であることを強調している 。
Golad Coins of the World(9th edition)では
VF 1,200ポンド
EF 2,000ポンド
1.オランダ共和国とヘルデルラント州の役割
1620年という年は、オランダ共和国にとって極めて重要な転換点であった。
スペインとの八十年戦争の最中に締結された「十二年停戦(1609年-1621年)」の終盤に当たり、共和国は束の間の平和を利用して経済基盤を盤石なものにしていた。
アムステルダム銀行(Wisselbank)が1609年に設立され、欧州の金融中心地としての地位を確立する中、各州の造幣局は共和国の指針に基づきつつも、独自の権限をもって貨幣の鋳造を続けていた。
ヘルダーラント州は、ユトレヒト同盟を構成する主要な州の一つであり、その戦略的位置から軍事的な重要性も高かった。
州の造幣局が置かれたハルデルウェイク(Harderwijk)では、金貨と銀貨の両方が精力的に鋳造されていた。
1620年銘の1/2カヴァリエ・ドールは、このような独立独歩の気概と経済的繁栄が交差する瞬間に産み落とされたのである。
2.エターナル・コレクションの重要性
エターナル・コレクションは、数十年にわたり、各タイプや年銘の中で「最高品質の標本」のみを執拗に追求した個人コレクターによって築かれた。
ヘリテージ・オークションの副社長クリス・ビエレンバッハは、このコレクションをパラマウント、リスナー、ミレニアといった伝説的なコレクションと同格の「トロフィー・コイン(勲章となるべき硬貨)」の集積であると述べている。
エターナル・コレクション・パートIII(2026年1月NYINCオークション)では、本貨の他にもデンマークの「グリーンランド・ダラー」や、ポーランドのユニークな金貨パターンなどが並び、世界中のトップコレクターが競い合う舞台となった。
一流のコレクションに含まれていたという事実は、その貨幣が過去の専門家たちによって「最高」であると認められ続けてきた証左であり、オークションにおいてはプレミアムを生じさせる。
1620年発行
NGC社鑑定済み6枚、MS64+は1枚でトップ2グレードです。
重量:4.92グラム
直径:29ミリ
品位:92.0%金
ヘルダーラント州発行の1620年銘1/2カヴァリエ・ドールは、オランダ黄金時代の経済的ダイナミズム、軍事的な象徴性、そして卓越した職人技が結晶化した一点である。
特に、エターナル・コレクション由来のMS64+という個体は、以下のような点で他に類を見ない価値を有している。
・状態の卓越性:ハンマー打ち金貨における「ジェム(宝石)」に近い保存状態は、現存する数少ない1620年銘の中でもトップランクである。
・歴史の証人:停戦期間の終焉、イングランドとの競争、グローバル貿易の拡大という、世界史の転換点を象徴する年銘である。
・資産としての堅牢性:歴史的な由来と、第三者鑑定機関による厳格なグレーディングに裏打ちされた価値は、不安定な現代経済において強力なヘッジ手段となり得る。
本貨は、単なる古い金貨ではなく、西欧文明が中世の殻を脱ぎ捨て、近代的な資本主義と主権国家の概念を確立しようとしていた時代の「物的な証拠」です。
その騎士の突進する姿は、400年の時を超えて、当時の人々の熱気と繁栄の記憶を現代に伝えています 。



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