アンティークコイン ドイツ バイエルン共和国 マクシミリアン2世 金製プルーフ・ファンタジー・リストライク ダカットメダル PCGS-PR67DCAM
重量:3.51グラム
直径:19.60ミリ
品位:98.6%金
PCGS社鑑定済み枚数1枚 PR67は1枚でトップグレードです。

表面には右向きのマクシミリアン2世の肖像が描かれている。
この肖像は、バイエルン王国の栄華を象徴する国王の姿であり、19世紀の著名な彫刻家であるカール・フリードリヒ・フォークト(Carl Friedrich Voigt)やヨハン・アダム・リース(Johann Adam Ries)の作風を反映している。


裏面にはリースに囲まれた王冠が配されている。
リースは伝統的に勝利と平和を象徴し、中央の王冠はヴィッテルスバッハ家の統治権とバイエルンの主権を象徴する。
興味深いのは、このメダルが「共和国(Republic/Freistaat)」の名称を冠しながらも、王政時代の象徴である王冠を中央に据えている点である。
これは、現代のバイエルン自由州が自国の歴史的な文化的遺産を尊重し、王政時代のシンボルをアイデンティティの一部として維持していることを反映している。
・ダカット金貨の伝統とバイエルンにおける展開
ダカット(Ducat)という名称は、1284年にヴェネツィア共和国で初めて発行された金貨に由来し、その後数百年にわたり、ヨーロッパ全土で高純度金貨の代名詞となった。
ダカットは通常、金含有率が98.6%(23.75カラット)という極めて高い純度を誇り、国際的な貿易決済において信頼の基準として機能してきた。
バイエルンにおいても、歴代の選帝侯や国王はこの基準に則ったダカットを発行し、自国の経済力と主権を誇示してきたのである。
18世紀後半から19世紀にかけて、マックス・ヨーゼフ4世(後のバイエルン国王マクシミリアン1世)やルードヴィヒ1世の治世下では、ダカットは単なる通貨としてだけでなく、外交上の贈答品や特定の功績を称える「贈呈用ダカット(Geschenkdukat)」としての役割を強めていった。
これらの贈呈用金貨は、通常の流通貨よりも精緻な刻印が施され、しばしばプルーフに近い鏡面仕上げで鋳造された。
本個体も、このような歴史的背景を持つ「贈呈用ダカット」のデザインを20世紀に再現したものである。
重量:3.51グラム
直径:19.60ミリ
品位:98.6%金
PCGS社鑑定済み枚数1枚 PR67は1枚でトップグレードです。
本個体は、19世紀のバイエルン王国のロマン主義的な遺産と、20世紀の最高峰の鋳造技術、そして現代の厳格な鑑定基準が三位一体となった逸品です。
PR67 Deep Cameoという評価は、このメダルがもはや単なる金地金ではなく、視覚的な美しさと歴史的背景を兼ね備えた「芸術作品」としての地位を確立していることを示しています。
収集家にとって、このメダルを所有することは、ヴィッテルスバッハ家の数世紀にわたる歴史をその手に収めることに他なりません。
それは、ミュンヘン造幣局の職人たちが守り抜いてきた「美への執着」と、バイエルンという土地が持つ「伝統への誇り」の結晶です。
今後の市場においても、本個体のようなトップグレードのメダルは、歴史への敬意を払う真摯な収集家たちの間で、永続的な価値を持ち続けるでしょう。



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