アンティークコイン ドイツ 自由都市フランクフルト 1646-JH年 1ダカット金貨 NGC-MS62
重量:3.36グラム
直径:20.0ミリ
品位:98.6%金
NGC社鑑定済み枚数3枚 MS62は1枚でトップ1グレードです。
表面には、フランクフルトの紋章である「冠を戴いた鷲」が誇らしげに描かれています。
・左を向く頭部:左向きの鷲は、1640年代前半の様式を忠実に継承しています。
・日付の分割配置:尾の下、内円の中に「1-6-4-6」と分割して刻まれた日付は、この時期のフランクフルト金貨独自のレイアウトであり、コレクターにとっての識別ポイントです。
・鋭い打刻:MS62というハイグレードだからこそ、鷲の羽毛1枚1枚、鋭い爪、そして冠の宝飾に至るまで、当時の打刻のままのシャープなラインを鑑賞することができます。

裏面には、初期バロック様式の優美なカルトゥーシュ(飾り枠)が配置されています。
内部にはラテン語で「DVCATVS NOVVS REIPVBL FRANCO FVRT(フランクフルト共和国の新しいダカット金貨)」と5行に渡り刻印されています。
この「共和国(REIPVBLICA)」という言葉には、皇帝の臣下でありながらも、独立した市民による統治を行う自由都市の自負が凝縮されています。
・フランクフルトのダカット金貨
フランクフルトのダカット金貨は、神聖ローマ帝国の厳格な鋳造規定に従って製造された。
当時のヨーロッパにおいて、ダカットは国際交易の標準通貨としての地位を確立しており、その信頼性は重量と純度の永続的な維持に依存していた。
三十年戦争中、都市は通過する軍隊や占領軍に対して多額の「貢献金(Kriegssteuer)」を支払うことを強要された。
都市経済への抽出額は帝国全体の戦費調達額の5倍以上に達していたとされる。
フランクフルトのような富裕な交易都市は、略奪を免れるための「身代金」として、また傭兵への給与支払い手段として、高純度の金貨を鋳造し続ける必要があった。
傭兵や高級将校は、価値が不安定な銀貨(当時は「キッパー・ヴィッパー」と呼ばれる悪貨鋳造期の影響が残っていた)よりも、確実な価値を持つ金貨での支払いを要求した。
1646年銘のデュカットが鋳造された背景には、このような軍事財政上の切迫した要請があった。
Gold Coins of the Worldでは
VF 800ドル
EF 1,500ドル
基準価格は、更新されておらず、実際の相場価格を
大きく下回っています。
1646年フランクフルト・ダカット金貨。
それは、単なる3.36gの金ではありません。
三十年戦争を生き抜き、平和な新時代を夢見た人々の祈りが込められた「タイムカプセル」です。
「堅固なやぐら」としての神を信じ、自由都市の誇りを胸に生きた市民たちの「経済的証」です。
そして、400年の時を超えて、今なお完璧な姿で私たちの前に現れた「奇跡の遺産」です。
NGC MS62というハイグレード鑑定を冠した本個体は、美しさと資産価値を極めて高いレベルで両立させています。
この1枚を手にすることは、歴史の守護者となり、その普遍的な価値を次世代へと引き継ぐ崇高な行為です。


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