【レア度1 R1】アンティークコイン イタリア ミラノ公国 1582年 フェリペ2世 1ドッピア金貨 NGC-MS62

ゴールドコイン

【レア度1 R1】アンティークコイン イタリア ミラノ公国 1582年 フェリペ2世 1ドッピア金貨 NGC-MS62

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1582年発行

発行枚数不明

 

 

 

 

 

 

 

 

NGC社鑑定済み6枚、MS62は1枚でトップ2グレードです。

 

 

 

 

 

 

 

 

重量:6.60グラム

直径:27.0ミリ

品位:91.7%金


MIR(Alessandro Toffanin著 “Monete Italiane Regionali”)において、1582年銘のミラノ・ドッピア(カタログ番号:MIR 301/2)のレア度は「R」(Raro:稀少)と評価されています。


表面:フェリペ2世の肖像


表面には、右を向いたフェリペ2世の肖像が精緻に刻まれている。

 

 

 

 

 

 

 

 

ハプスブルク家特有の顎のラインや、威厳に満ちた表情が捉えられており、当時のミラノ造幣局が抱えていた彫刻師の卓越した技術を物語っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

肖像が戴く王冠のスタイルは、古代ローマの「放射状王冠」の伝統を想起させるものであり、これはローマ皇帝の神格化や太陽神ソルとの結びつきを象徴する古典的なモチーフである。

 

 

 

 

 

 

 

 

碑文に含まれる「ETC(エトセトラ)」は、彼が持つ膨大な称号(ミラノ公、ナポリ王、シチリア王、ポルトガル王など)を簡潔に、しかし力強く示唆している。


裏面:ミラノ公としての紋章


裏面には、ミラノ公国の支配者としての権威を示す複雑な紋章が描かれている。

 

 

 

 

 

 

 

 

中央には4分割された盾(シールド)が配置され、その上部には巨大な公爵冠が載せられている。

 

 

 

 

 

 

 

 

この盾のデザインは、ハプスブルク家の多様な領土を象徴すると同時に、ミラノという土地のアイデンティティを尊重する形をとっている。


基準価格

 

Gold Coins of the Worldでは

VF              1,200ドル

EF              2,000ドル


1.スペイン統治下のミラノ公国と貨幣発行の政治的背景

 

 

 

ミラノ公国は、1535年にスフォルツァ家の最後の公爵フランチェスコ2世が後継者なく死去した後、神聖ローマ皇帝カール5世の管理下に置かれ、1540年にその息子であるフェリペ2世へと譲渡された。

 

 

 

 

 

 

 

 

フェリペ2世にとって、ミラノは「イタリアへの門戸」であり、地中海からアルプスを越えてネーデルラントへと続く「スペインの道」を維持するための戦略的拠点であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

この政治的状況下において、ミラノ造幣局が発行する通貨は、スペイン王としてのフェリペ2世ではなく、ミラノ公としての彼の正統性を強調する必要があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

1582年に発行されたドッピア金貨は、その意匠においてイタリア的伝統とハプスブルク家の紋章学を融合させており、現地の貴族階級や商人に向けた強力な視覚的宣伝媒体となっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

当時のミラノは兵器産業や絹織物貿易で栄えており、高額面であるドッピア金貨は、こうした大規模な商業取引や軍隊の維持費、官僚機構への支払いに充てられる主要な決済手段であった。


【フェリペ2世の治世と1582年の国際情勢】

1582年という年は、フェリペ2世の治世における絶頂期にあたる。

 

 

 

 

 

 

 

 

1580年にはポルトガル王位を継承し、イベリア半島を統一。

 

 

 

 

 

 

 

 

スペイン・ハプスブルク家の覇権は頂点に達していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、同時にネーデルラントでの反乱(八十年戦争)の長期化や、地中海でのオスマン帝国との対立、そしてイギリス女王エリザベス1世との緊張の高まりなど、巨額の軍事支出を必要とする課題にも直面していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

このような背景の中で、ミラノ造幣局は帝国の防衛と経済の安定を支えるため、厳格な貴金属品位を維持した金貨を発行し続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

1582年ドッピアは、こうした帝国の経済的レジリエンスを示す象徴的な存在であり、その重量と純度の信頼性は、ミラノのみならず全欧州、さらには地中海全域の市場で担保されていた。


1582年発行

発行枚数不明

 

 

 

 

 

 

 

 

NGC社鑑定済み6枚、MS62は1枚でトップ2グレードです。

 

 

 

 

 

 

 

 

重量:6.60グラム

直径:27.0ミリ

品位:91.7%金


本金貨は、16世紀後半のハプスブルク帝国が誇った権力と富、そして芸術性の結晶です。

 

 

 

 

 

 

 

 

フェリペ2世という歴史上の巨人の肖像を戴き、放射状王冠の古典的意匠を通じて絶対王政の萌芽を伝えるこの金貨は、貨幣学的な稀少性を超えた文化財としての価値を有しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

「Exceptionally lustrous and inviting(格別に光沢があり、魅力的)」と評されるその保存状態は、400年以上の時を経てもなお、フェリペ2世の野望とミラノの繁栄を今日に伝えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

ミラノ造幣局の伝統的な手打ち技術によって生み出された力強い打刻、1582年という栄光の時代の刻印、そして奇跡的な保存状態。

 

 

 

 

 

 

 

 

これら全ての要素が組み合わさることで、このドッピア金貨は単なる金塊ではなく、ハプスブルク帝国の黄金時代を物語る雄弁な歴史の証言者となっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

収集家、歴史家、そして投資家のいずれにとっても、この個体は16世紀イタリア貨幣の最高峰の一つとして、永遠にその価値を放ち続けるでしょう。

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