【レア度2 R2】アンティークコイン イタリア シチリア王国 メッシーナ 1479-1516年 カトリック王フェルナンド2世 1ダカット金貨 NGC-MS62

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【レア度2 R2】アンティークコイン イタリア シチリア王国 メッシーナ 1479-1516年 カトリック王フェルナンド2世 1ダカット金貨 NGC-MS62

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1479-1516年発行

発行枚数不明

 

 

 

 

 

 

 

 

NGC社鑑定済み5枚、MS62は2枚でトップ2グレードです。

 

 

 

 

 

 

 

 

重量:3.39グラム

直径:23.0ミリ

品位:98.6%金


「Monete Italiane Regionali(MIR)」カタログ(Varesi出版)において、フェルナンド2世(カトリック王)のメッシーナ発行ダカットは、「Molto raro(非常に稀少)」(略号:RR)と分類されています。


表面:フェルナンド2世の肖像


王が玉座に座り、王権の象徴である王笏と、キリスト教的支配を意味する宝珠を持つ構図は、中世の「マジェスティ(尊厳)」様式の伝統に則っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

王笏は司法権と統治権を、十字架を冠した宝珠は地上の支配者が神の代理人としてキリスト教世界を維持する義務を負っていることを示しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

フェルナンドはこの伝統的な肖像を用いることで、シチリアの古い法と秩序の守護者であることを強調しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

また、このデザインは、後代のカール5世などのハプスブルク家諸王にも継承されるシチリア金貨の標準的なテンプレートとなりました。


裏面:シチリアの鷲


裏面の鷲は、もともとホーエンシュタウフェン朝のフリードリヒ2世がシチリアの象徴として導入したものであり、帝国的な権威とシチリアの独自性を象徴しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

フェルナンドの時代には、この鷲は単なる紋章的な要素を超え、「国王による王室統治」を直接的に示す支持者としての役割を果たしていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

特に鷲の下に刻まれた「FR」の文字は、”Ferdinandus Rex”(フェルナンド王)を意味し、発行主体の明確な刻印として機能しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

このモノグラムの配置は、当時のメッシーナ造幣局の金貨において特徴的な形式であり、他のアラゴン領(バレンシアやマジョルカなど)のダカットとは異なる、シチリア特有の貨幣アイデンティティを形成しています。


基準価格

 

Gold Coins of the Worldでは

VF              1,250ドル

EF              2,000ドル


1.カトリック王の治世とシチリアの通貨改革

 

 

 

フェルナンド2世の治世下において、スペイン(カスティリャおよびアラゴン)の通貨システムは大規模な改革を経験しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

1479年の連合後、両王国の通貨基準を調整する必要が生じました。

 

 

 

 

 

 

 

 

1497年に実施された「メディナ・デル・カンポの勅令」は、カスティリャにおける金貨および銀貨の基準を統一し、ベネチアのダカットを基準にすることを決定しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、シチリア王国は独自の伝統的な権利を保持しており、メッシーナ造幣局はカスティリャの基準を意識しつつも、シチリア固有の貨幣様式を維持しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

ダカット(金貨)は1284年にベネチアで導入された基準(約3.5グラム、純度23.75カラット)をモデルにしており、15世紀から16世紀にかけて、フローリンに代わって国際商業の主要通貨となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

シチリアにおける金貨の歴史は、ノルマン朝、ホーエンシュタウフェン朝、そしてアンジュー朝、アラゴン朝へと受け継がれてきましたが、フェルナンドの時代には、以前のタレ金貨の伝統から、より洗練されたダカット様式へと完全に移行しました。


1479-1516年発行

発行枚数不明

 

 

 

 

 

 

 

 

NGC社鑑定済み5枚、MS62は2枚でトップ2グレードです。

 

 

 

 

 

 

 

 

重量:3.39グラム

直径:23.0ミリ

品位:98.6%金


本金貨は、単なる収集品を超えた、中世末期の権力構造と経済統合を象徴する歴史的記念碑です。

 

 

 

 

 

 

 

 

本NGC MS-62個体は、3.39グラムという安定した重量、サテン状のルスター、そして悠久の時が生み出した赤みを帯びたパティナを備え、発行当時の王の威厳を今に伝えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

Spahr、MIR、Friedbergといった主要な貨幣カタログに掲載された希少なバリエーションであり、NGCの個体数調査においても極めて稀少な存在であることが確認されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

この金貨は、スペインによるイタリア支配の黎明期を映し出す鏡であり、地中海貿易の黄金時代を支えた「信頼の媒体」でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

歴史家にとっては政治的宣伝のツールとして、貨幣学者にとっては打刻技術と冶金学の標本として、そして収集家にとっては究極の美と希少性の象徴として、本貨は今後もその価値を輝かせ続けることでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

フェルナンド2世が築いた「カトリック君主制」の遺産は、この小さな金貨の表面に刻まれた玉座の王と、力強く翼を広げる鷲の姿の中に、今もなお息づいています。

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