【The Great Engravers】グレートブリテン 2019年 エリザベス2世 ウナとライオン 2ポンド(2ソブリン)銀貨 NGC-PF69 UCAM
2019年発行(英国王立造幣局)
発行枚数:3000枚
NGC社鑑定済み814枚、PF69は532枚でトップ2グレードです。
重量:62.42グラム
直径:40.0ミリ
品位:99.99%銀
表面:ウナとライオン

裏面:エリザベス2世の肖像
1.ロイヤル・ミントの伝統とグレート・エングレーバーズ・シリーズの創設
英国ロイヤル・ミントは、アルフレッド大王の治世(西暦886年頃)に起源を持ち、1100年以上の歴史を誇る世界最古級の造幣局である。
当初はロンドンを含む複数の場所に分散していた鋳造所が、1279年にロンドン塔へ集約され、以来、英国の通貨制度の根幹を支えてきた。
この長い歴史の中で、ロイヤル・ミントは数多くの名彫刻師を輩出してきたが、その中でも19世紀に活躍したウィリアム・ワイオンの功績は際立っている。
「グレート・エングレーバーズ(偉大なる彫刻師)」シリーズは、過去の巨匠たちが残した象徴的なデザインを、現代のコレクター向けに復刻・再解釈するというコンセプトで、2019年11月に鳴り物入りで開始された。
このシリーズは、単なる復刻版の作成にとどまらず、オリジナル・ダイ(金型)のデジタルスキャンと最新の鋳造技術を融合させることで、19世紀当時の彫刻師が意図したディテールを極限まで引き出すことを目的としている。
その記念すべき第1回作品として選ばれたのが、ワイオンの最高傑作として名高い「ウナとライオン」であったことは、シリーズの格付けを決定づける戦略的な選択であったといえる。
2.ウィリアム・ワイオンと1839年のオリジナル・デザイン
1828年から1851年に没するまでロイヤル・ミントの首席彫刻師を務めたウィリアム・ワイオンは、新古典主義様式の推進者として知られ、その技術的卓越性と正確な肖像描写、そして驚異的な多作ぶりで知られている。
彼は英国本国の通貨だけでなく、ジャージー、マルタ、香港、英領インド、セイロンなど、当時の広大な大英帝国の植民地貨幣のデザインも数多く手がけた。
ワイオンの代表作である1839年の「ウナとライオン」5ポンド金貨は、ヴィクトリア女王の即位を記念して製作された試鋳貨であり、本来は収集家向けに極少数のみが発行された。
当時のヴィクトリアは若干18歳で女王となったばかりであり、世界最大の帝国を率いる若き君主の指導力に対する不安や期待が入り混じっていた時期であった。
ワイオンは、エドマンド・スペンサーの叙事詩『妖精の女王』に登場するウナ(Una)にヴィクトリアをなぞらえることで、君主の徳と英国の強さを象徴的に表現した。
現存するオリジナルの金貨は、その希少性と美しさから、現代のオークションでは数十万ポンド(数千万円から1億円以上)で取引されることも珍しくない。
2019年の復刻版は、この伝説的な作品を現代の銀貨という形で再現したものであり、ワイオンの生誕200周年を祝うという意味も込められている。
2019年発行(英国王立造幣局)
発行枚数:3000枚
NGC社鑑定済み814枚、PF69は532枚でトップ2グレードです。
重量:62.42グラム
直径:40.0ミリ
品位:99.99%銀
本金貨は、現代の造幣技術が到達した最高峰の芸術作品であり、同時に堅実な資産価値を持つ投資対象です。
ウィリアム・ワイオンが180年前に込めた「美徳が力を導く」というメッセージは、現代の精緻な鋳造技術によって鮮やかに蘇り、世界中のコレクターを魅了し続けています。
発行枚数3,000枚という希少性、グレート・エングレーバーズ・シリーズの第1弾というプレミアム、そしてNGCによる準最高鑑定という条件が揃った本貨は、今後も英国貨幣市場における中心的なアイテムであり続ける可能性が高いです。
地金価値を遥かに超える市場評価は、このコインが持つ「美の力」と「歴史の重み」を証明するものであり、将来にわたってその輝きを失うことはないでしょう。



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