グレートブリテン 2022年 チャールズ3世 エリザベス2世追悼 1オンス 100ポンド金貨 PCGS-PR70 DCAM
2022年発行(英国王立造幣局)
発行枚数:1,263枚
PCGS社鑑定済み3枚、PR70は1枚でトップグレードです。
重量:31.21グラム
直径:32.69ミリ
品位:99.99%金
表面:エリザベス2世の「マチュアー・バスト」

表面は、高名な貨幣デザイナーであるジョン・バーグダールによる、亡きエリザベス2世女王へのオマージュとなっている。
この意匠は、貨幣学の専門用語で「シングル・マチュアー・バスト(Single mature bust)」と呼ばれる。
「マチュアー(成熟した)」という言葉が示す通り、この肖像は晩年の女王の気品ある姿を捉えており、1926年から2022年までの彼女の生涯を祝福する内容となっている。
女王は右向きに配置され、その首元には真珠のネックレスが描かれている。
肖像を囲むように、英国を構成する4つの地域の花(バラ、アザミ、シャムロック、水仙)と、勝利と栄光の象徴である月桂樹の枝がリース状に配されている。
このデザインは、歴史的な貨幣意匠からインスピレーションを得ており、現代的な技術と伝統的な美学が融合した傑作と評されている。

裏面:チャールズ3世の初肖像

裏面には、彫刻家マーティン・ジェニングスによってデザインされたチャールズ3世国王の無冠の肖像が描かれている。
この肖像は国王本人によって直接承認されたものであり、ジェニングスは国王の写真資料を基に粘土模型を作成し、それをデジタル技術でコインサイズに縮小した。
肖像の周囲には、ラテン語の碑文「CHARLES III · D · G · REX · F · D · 100 POUNDS · 2022」が刻まれており、これは「チャールズ3世、神の恩寵による国王、信仰の守護者」を意味する。
国王が無冠(クラウンを被っていない)で描かれているのは、20世紀の英国男性君主の伝統に倣ったものであり、より人間的で親しみやすい君主像を表現している。
1.歴史の転換点:2022年チャールズ3世エリザベス2世追悼100ポンド金貨
2022年は、英国の貨幣史において一世代に一度の、あるいはそれ以上の歴史的な転換点として記録されることとなった。
70年以上にわたる長期在位を誇ったエリザベス2世女王が2022年9月8日に崩御し、これに伴いチャールズ3世国王が即位したことは、英国の法定通貨における肖像の交代という極めて稀なプロセスを始動させた。
ロイヤル・ミント(英国王立造幣局)はこの歴史的移行を記念し、「エリザベス2世女王追悼(Queen Elizabeth II Memorial)」コレクションを発行したが、その中でも100ポンド(1オンス)金貨は、新旧両君主の絆を象徴する最高位のコインの一つとして位置づけられている。
2.歴史的背景と王位継承の貨幣学的意義
英国の貨幣伝統において、新君主の肖像は前任者とは逆の方向を向くという慣習が17世紀以来続いている。
エリザベス2世が右向きであったのに対し、チャールズ3世の肖像は左向きでデザインされた。
この伝統は、王位の継承と連続性、そして各治世の独自性を視覚的に示す重要な要素である。
2022年10月3日にリリースされたこの追悼コレクションは、チャールズ3世の肖像を冠した最初の英国硬貨の一つであり、貨幣コレクターの間では「新しい時代の幕開け」を告げる記念碑的発行として認識されている。
通常、ロイヤル・ミントは1年に1つの主要なソブリン・シリーズを発行するが、2022年は「プラチナ・ジュビリー」と「追悼」という2つの異なる重要なテーマが混在する特異な年となった。
2022年発行(英国王立造幣局)
発行枚数:1,263枚
PCGS社鑑定済み3枚、PR70は1枚でトップグレードです。
重量:31.21グラム
直径:32.69ミリ
品位:99.99%金
本金貨を所有することは、単に金を所有することではなく、英国貨幣史のドラマチックな転換点を物理的に所有することに他なりません。
エリザベス2世女王への敬意を込めた最後の贈り物であり、同時にチャールズ3世国王の治世を祝う最初の証です。
その「シングル・マチュアー・バスト」に刻まれた女王の穏やかな表情は、激動の20世紀と21世紀を駆け抜けた彼女の「情熱と犠牲」を物語っており、所有者に対してその歴史的重みを伝え続けています。
貨幣学、芸術、そして経済学の交差点に位置するこの100ポンド金貨は、間違いなく現代における最も重要な金貨の一つとして、後世に語り継がれることになるでしょう。



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