イギリス属領セントヘレナ 2019年 エリザベス2世 ウナとライオン 5ポンド金貨 PCGS-PR70 DCAM
2019年発行(イギリス海外領土セントヘレナ政府:東インド会社)
発行枚数:200枚
PCGS社鑑定済み41枚、PR70は18枚でトップグレードです。
重量: 39.94 グラム
直径:36.02ミリ
品位:91.67%金
表面:ウナとライオン
・文学的背景と象徴性:エドマンド・スペンサーの叙事詩『妖精の女王』に着想を得ています。若き日のヴィクトリア女王を象徴する女性「ウナ」が、王笏を手にし、英国を象徴するライオンを導く姿が描かれています。これは、若き女王が国家を導くという政治的メッセージと、ウナが体現する「真実と美」を象徴しています。
・銘文とモットー:上部にはラテン語で「DIRIGE DEUS GRESSUS MEOS(主よ、わが歩みを導きたまえ)」という祈りの言葉が刻まれています。
・現代的要素:デザイン下部には、発行年である2019年を指すローマ数字「MMXIX」と、製造元である東インド社のロゴマークが配置されています。

裏面:エリザベス2世の第5肖像
裏面は、イギリス王立造幣局(ロイヤルミント)の著名なデザイナーであるジョディ・クラーク(Jody Clark)によるものです。
彼のイニシャル「JC」が肖像の左下に刻まれています。
エリザベス2世が右を向いた横顔の浮き彫り(レリーフ)で、いわゆる「第5次肖像」をベースにしています。
特筆すべきは、通常のイギリス本国の硬貨とは異なり、首元で切り取られず肩まで描かれた「アンクープト(Uncouped)」と呼ばれるバージョンが採用されている点です。
周囲の銘文(レジェンド)には、「ELIZABETH II · D · G · REGINA · F · D · ST. HELENA · 5 POUNDS · 2019」と刻まれています。
これは「神の恵みによる女王、信仰の擁護者、エリザベス2世、セントヘレナ、5ポンド、2019年」を意味します。
1.グリン・デイヴィスによる再解釈
2019年銘のウナとライオンは、彫刻家グリン・デイヴィスによって新たな息吹が吹き込まれた 。
ワイオンのオリジナルが新古典主義的な静謐さを強調していたのに対し、デイヴィスのデザインはよりダイナミックで感情的な表現が特徴である。
【意匠の詳細分析】
2019年版では、王女ウナの髪とマントが神秘的なスタイルで風になびき、彼女の隣には力強い鬣(たてがみ)を持つ雄ライオンが伏せている。
特筆すべきは、ライオンの片方の足がインナーリングのデザインの外側に踏み出しており、王女を防御するために今にも飛び出そうとする攻撃的な姿勢で描かれている点である。
この描写は、単なる美の追求にとどまらず、守護者としてのライオンの野生的な力強さを強調しており、現代の収集家が求める視覚的なインパクトを十分に備えている。
2019年発行(イギリス海外領土セントヘレナ政府:東インド会社)
発行枚数:200枚
PCGS社鑑定済み41枚、PR70は18枚でトップグレードです。
重量: 39.94 グラム
直径:36.02ミリ
品位:91.67%金
2029年銘セントヘレナ発行「ウナとライオン」5ポンド金貨は、ウィリアム・ワイオンの古典的傑作を現代の視点で見事に再現したアンティークコイン界の至宝です。
グリン・デイヴィスによる「攻撃的なライオン」の解釈は、現代社会における力強さと保護の象徴として多くの収集家の共感を呼んでおり、このデザインが次世代のヌミスマティストにとっても垂涎の的となることは疑いようがないでしょう。
エリザベス2世という歴史的な君主の治世を記念し、かつ東インド会社という伝説的な名称を冠したこのコインは、単なる通貨の枠を超え、所有する者のポートフォリオにおける「冠石(キーストーン)」としての役割を果たし続けるでしょう。


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