アンティークコイン ドイツ ハノーファー 1825-B年 ジョージ4世 10ターラー金貨 PCGS-MS62

ゴールドコイン

アンティークコイン ドイツ ハノーファー 1825-B年 ジョージ4世 10ターラー金貨 PCGS-MS62

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1825-B年発行(ハノーファー造幣局)

発行枚数不明

 

 

 

 

 

 

 

 

PCGS社鑑定済み4枚、MS62は1枚でトップグレードです。

 

 

 

 

 

 

 

 

重量:13.36グラム

直径:27.4ミリ

品位:90.30%金


表面:ジョージ4世の肖像


1825年B 10ターラー金貨の表面には、左を向いたジョージ4世の月桂冠肖像が描かれている。

 

 

 

 

 

 

 

 

この肖像の原案を担当したのは、当時ロンドンの王立造幣局でチーフ・エングレーバーとして活躍していたイタリア人彫刻家、ベネデット・ピストルッチである。

 

 

 

 

 

 

 

 

肖像を取り囲む碑文は GEORGIUS IV D G BRIT & HANOV REX F D と刻まれている。

 

 

 

 

 

 

 

 

これはラテン語の略称で、「神の恩寵による、グレートブリテンおよびハノーファーの国王、信仰の守護者ジョージ4世(Georgius IV Dei Gratia Britanniarum et Hannoverae Rex Fidei Defensor)」を意味する。

 

 

 

 

 

 

 

 

ピストルッチによるこの肖像は、ジョージ4世を古代ローマの皇帝のように理想化して描いており、その緻密な髪の表現や月桂冠の葉の彫り込みは、当時のハノーファー造幣局の技術水準の高さを物語っている。


裏面:額面と年号


裏面のデザインは、中央に額面と年号を配した、比較的シンプルで実用的な構成となっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

周囲には BRUNSVICENSIS & LUNEBURGENSIS DUX という碑文があり、これは「ブラウンシュヴァイクおよびリューネブルク公」というハノーファー王家の伝統的な称号を示している。

 

 

 

 

 

 

 

 

中央には三行にわたって X THALER / 1825 / B と刻まれており、最下部の「B」は、1817年から1838年までハノーファー造幣局長を務めたルートヴィヒ・アウグスト・ブリュールの責任下で鋳造されたことを示している。

 

 

 

 

 

 

 

 

この時期、イギリス本国のソブリン金貨では裏面に聖ジョージの龍退治や複雑な盾の紋章が採用されていたが、ハノーファーの10ターラーでは文字を中心としたデザインが好まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

これは、通貨としての可読性を重視しつつ、過度な装飾を排した北ドイツの質実剛健な気風を反映していると考えられる。


基準価格

 

Gold Coins of the Worldでは

EF              2,500ドル

UNC           3,750ドル


・ジョージ4世

1.ハノーファー王国と英独同君連合の歴史的背景

 

 

 

ハノーファー王国の貨幣史を紐解く上で、まず理解すべきは、ヴェルフ家によるハノーファー選帝侯領とイギリス(グレートブリテン王国)との間に結ばれた「同君連合」の特異な関係である。

 

 

 

 

 

 

 

 

この連合は1714年、ハノーファー選帝侯ゲオルク・ルートヴィヒジョージ1世としてイギリス国王に即位したことに始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

以後、1837年にヴィクトリア女王が即位するまでの123年間、イギリス国王は同時にハノーファーの統治者でもあり続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

1825年銘10ターラー金貨が発行された時期は、イギリス国王ジョージ4世(Georg IV)の統治下(1820年-1830年)にあたる。

 

 

 

 

 

 

 

 

1814年のウィーン会議により、ハノーファーは選帝侯領から王国へと昇格し、ナポレオン戦争後のヨーロッパにおける重要な主権国家としての地位を確立していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ジョージ4世は、放蕩と奢侈、そして芸術への深い傾倒で知られる君主であり、彼の治世下で発行された硬貨は、当時の最高峰の彫刻技術と、君主の権威を象徴するネオ・クラシカルな美学が融合したものとなっている

 

 

 

 

 

 

 

 

1825年という年は、イギリス本国の貨幣史においても転換点であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

この年、本国ではベネデット・ピストルッチによる月桂冠を戴いた肖像から、ウィリアム・ワイオンによる「ベア・ヘッド(裸頭)」肖像へとデザインの刷新が行われたが、ハノーファーの10ターラー金貨においては、伝統的な月桂冠肖像が維持された

 

 

 

 

 

 

 

 

このデザインの維持は、ハノーファーが独自の通貨圏としての誇りと、北ドイツにおける保守的な伝統を重んじた結果であると推察される。


1825-B年発行(ハノーファー造幣局)

発行枚数不明

 

 

 

 

 

 

 

 

PCGS社鑑定済み4枚、MS62は1枚でトップグレードです。

 

 

 

 

 

 

 

 

重量:13.36グラム

直径:27.4ミリ

品位:90.30%金


本金貨は、単なる19世紀の通貨を超えた、歴史の証人であり芸術作品です。

 

 

 

 

 

 

 

 

ジョージ4世の威厳を体現する肖像、ブリュール局長による高度な鋳造技術、そして英独同君連合という希有な歴史的背景が、この一枚の硬貨の中に凝縮されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

PCGS MS-62というグレードは、この硬貨が辿ってきた200年の歳月を感じさせないほどの鮮烈な輝きを今に伝えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

その希少性と市場での強固な評価は、今後のオークションにおいても継続するものと考えられ、収集家や投資家にとって、この「黄金の驚異」を手に入れることは、ヨーロッパの輝かしい歴史の一片を所有することに他ならなりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

1825年B銘のハノーファー10ターラー金貨は、今後もドイツ・貨幣学の王道を行く銘柄として、その価値を不変のものとし続けるでしょう。

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